食品袋はその名前の通り、食品を包む袋を指します。
食品パッケージや食品ラミネート、食品包装資材などとも呼ばれています。
一言で食品袋と言っても包装する食品によって、袋に求められる性能は様々です。
商品の味を損なわないように安心、安全に消費者に提供することが食品袋には求められます。
またパッケージのデザインや見た目は商品の売り上げにもつながります。
そういった食品を支えるの縁の下の力持ちである食品袋を詳しく解説していきます。
食品にはお菓子からカレーなどの水物まで様々な商品があります。
商品によって食品袋に求められる性能もまた様々です。
おかきや海苔等であれば、湿気により商品の味や食感が損なわれる危険があります。
光により劣化する商品に関しては、よくあるカレー等のレトルト商品のように遮光性が求められます。
また、常温、冷凍、真空とその商品の最適な保存方法がことなる場合もあります。
そういった食品の保存される環境に応じて、食品に応じて食品袋の素材や加工方法が決められ、食品袋の性能が決まります。
性能 | 詳細 |
---|---|
透明性 | 商品陳列時に商品がよく見えるように透明度の高さ。 |
耐衝撃性 | 衝撃に強く、輸送時や商品陳列時等の衝撃による破袋を防ぐ。 |
ガスバリア | 空気が透過するのを防ぐ。 |
ボイル | 熱に強く、ボイル等の過熱に対応。 |
冷凍 | 氷点下に強く冷凍保存に対応。 |
真空 | 機密性に優れ真空保存に対応 |
耐摩擦性 | 摩擦で擦れ、袋の穴が空きを防ぐ。 |
水物耐性 | 水物食品に対応。 |
このほかにも商品陳列用に袋の丈夫に穴を空けたいや切り口をつけるや、よく目にする片側を全面切り口にするなど商品や食品によって、求められる袋の仕様は変わってきます。
食品袋の性能はその食品袋に使われる素材により左右されます。
またラミネートと呼ばれる複数の素材を貼り合わせることにより、例えば耐摩擦性と防湿性に優れた袋ができます。
一つ一つの素材では補えない短所や一つの素材では実現しにくい性能を複数の素材を用いることにより実現させています。
代表的な食品袋で使われる素材の組み合わせをご紹介します。
食品袋の形状は一般的なものとして合掌袋、三方袋、チャック袋、ガゼット袋、スタンドパックという形状があります。
それぞれの形状によっておすすめの包装物が変わります。
お菓子の袋によくみられる形状です。
袋の裏側と底部分を張り合わせ、袋の裏面につまみのようなものができる形状です。
このつまみ部分実は名称があります。背張りと呼ばれ、この背張りの部分が人が手を合わせているようにみえることから合掌袋という名称がつきました。
名前の通り、チャック付きの袋となります。
袋の口にチャックがついています。すぐに湿気てしまうお菓子や乾物を入れる袋として用いられています。よくお菓子と一緒に「食べられません」と書いてある、乾燥剤が入っていることを目にすると思いますが、そういった機能を最大限に活かせるよう、機密性の高い形状になります。
ガゼット袋は袋の側面両方にマチつまり、袋の形状に奥行、厚みがあります。このマチ部分のことをガゼットと呼びます。これはマチがついていれば内容量が多くなります。ガゼット袋の反対は平袋と呼ばれたりもします。
スタンドパックは自立する袋になります。コーヒー豆やシャンプーやリンス―などの詰め替え用の袋等によく採用されている形状です。
この形状は店舗のディスプレイに優れています。
100均等でも同様の袋が売られており、お菓子等のラッピング用の袋としても目にする機会が増えています。
日本は食品の安全や品質に特に厳しい国といわれています。
その食品を陰ながら支えるのが食品袋です。安全、安心して消費者に食品を食べてもらえるように食品袋も日々進化しています。
同じ合掌袋でもガゼット付きやスタンドパックでもチャック付き等様々な形状があります。
スーパーで食品を見る際にその食品を包装している袋も是非注目して見てみてください。